流氷哀歌

小林幸子( こばやしさちこ ) 流氷哀歌歌詞
1.流氷哀歌

作詞:麻こよみ
作曲:船村徹

流氷みたいに 流されて
いつしか居着いた 北の果て
どこで生きても 同(おんな)じと
煙草を吹かせば すきま風
霙(みぞれ)の夜は 客もなく
薬缶(やかん)がシュルシュルシュル 鳴るばかり

寝床で囁く 優しさを
本気にするのは あほう鳥
騙(だま)し騙(だま)され 泣かされて
気がつきゃやっぱり 一人きり
それでもぬくもり 恋しくて
素肌がチリチリチリ 泣くばかり

小銭を貯めてる 酒の瓶
何(なん)にもあてなど ないけれど
ひとり飲みほす 燗冷まし
苦さが躰に しみて行く
故郷なんかにゃ 帰らない
流氷ギシギシギシ 鳴るばかり


2.命しらずの渡り鳥~次郎長風雲編~


3.泣かせ雨

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

あなたの心に 誰かいる
気づいた時には 遅すぎて
窓にしとしと そぼ降る雨よ
頬に時計の 跡つけて
酔ってうたた寝 夜の中

二ヶ月(ふたつき)泣いても まだ泣ける
痩(や)せた心に 酒を注ぐ
薄い灯りに とまり木酒場
どうせ朝には 覚(さ)めるのに
恋に未練の ひとり酒

つかんだつもりの 幸せが
指の空(す)き間(ま)に こぼれ散る
にじむ涙よ そぼ降る雨よ
酒でなだめる 胸の傷
揺れて淋しい ほつれ髪


4.やんちゃ酒(セリフ入り)


5.雨月伝説

作詞:碓氷夕焼
作曲:岡千秋

惚れた女の なみだの糸か
未練しとしと 月夜雨
雨降りお月さん 泣いとくれ
私と一緒に 泣いとくれ
死ぬまでふたりと 誓ったこころ
忘れたあのひと 照らしておくれ

待っていろよと 言われた言葉
思い出します 日に三度
雨降りお月さん 雲の中
私のいいひと 雲隠れ
お前とよばれて あなたと呼んで
暮らしたあのひと 捜しておくれ

悪い男に 騙され泣いた
馬鹿な女と 他人は言う
雨降りお月さん 聞いとくれ
私の願いを 聞いとくれ
何処かであのひと 見かけたときは
今でも好きだと 伝えておくれ
伝えておくれ


6.越後情話

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

数え七歳(ななつ)で 唄って泣いた
親にはぐれた 角兵獅子
酔えば泪の 泪の酒か
旅の夜風に 汽車の音が
越後 筒石 親不知

女ひとりの 浮草ぐらし
夢は都の 花舞台
恋も知らずの 知らずの千鳥
白い化粧の 悲しさよ
越後 深雪 柏崎

桴(ばち)を右手に 太棹(ふとざお)抱けば
芸が助ける 身の辛さ
春はいつ来る いつ来る春は
木綿絣に 雪が舞う
越後 荒海 佐渡ヶ島


7.雨の屋台酒

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

知らぬ同士が 肩よせて
心の木枯らし 聴いている
酔っていますよ 酔っていますよ
あ〜あんた
吐息まじりの ぐい飲みで
手酌がせつない 雨の駅裏 屋台酒

浮気虫なら 飛んでゆけ
迷子になっても 知らないぞ
口とうらはら 口とうらはら
あ〜あんた
惚れてつくした 人だもの
あんたに逢いたい 雨の駅裏 屋台酒

待てば日和(ひより)も くるという
おでんに人情も しみている
泣いちゃいないわ 泣いちゃいないわ
あ〜あんた
少しからしが きいただけ
灯りが濡れてる 雨の駅裏 屋台酒


8.一夜かぎり


9.福寿草

作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実

やさしさに 負けてはだめよ
花のある 男でなけりゃ
ゆるしませんよと 叱ってみても
ごめんなさいと 肩ふるわせる
娘の恋に 泣き負けて
淋しくうなづく その母の
心の色は 心の色は福寿草

おまえより 遠くが見える
母の目を 信じなさいと
さとしてみても いまさら遅い
死んでもいいと 唇むすぶ
娘の愛に ほだされて
ほろりとこぼれる その母の
涙の色は 涙の色は福寿草

辛らければ 戻っておいで
がまんなど しなくていいと
見送る母に 手を振りながら
ごめんなさいと 瞼をぬらす
娘の頬に 若き日の
自分をみつける その母の
吐息の色は 吐息の色は福寿草


10.女の円舞曲

作詞:六本木まこと
作曲:山崎稔

好かれた男は ひとりだけ
好いた女が 切なくふたり
三つに割れない 幸せを
無理と知りつつ 望んだの
ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
夢と嘘とを お酒に浮かべ
ひとりで歌う なみだ歌
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

昨日のあなたは 本気でも
今日のあなたは よその人
明日さめると 知りながら
夢の続きを 見ていたい
ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
夢で占う はかない恋を
涙で歌う わかれ歌
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

ああ 悲しい三拍子
あなたと私と もうひとり
届かぬ想い 抱きしめながら
ひとりで踊る 恋歌を
ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲

ああ 悲しい三拍子
女の円舞曲


11.別離


12.夫婦しぐれ

作詞:水木かおる
作曲:四方章人

风邪をひくよと
伞さしかけて
かばう声さえ
あたたかい

夫妇しぐれに もうこの胸が
痛くなるほど 好きなひと
ああ あなた あなた
あなたしかいない

酔ったふりして
负ぶさりながら
広い背中で
泣いた日よ

人の一生 いい日もくると
越えた泪の 水たまり
ああ あなた あなた
あなたしかいない

どこへ行っても
一つの屋根に
住めるしあわせ
あればいい

夫妇しぐれに うなずきあって
肩であまえて ついてゆく
ああ あなた あなた
あなたしかいない


13.雪椿

作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実

やさしさと かいしょのなさが
裏と表に ついている
そんな男に 惚れたのだから
私がその分 がんばりますと
背(せな)をかがめて 微笑み返す
花は越後の 花は越後の
雪椿

夢にみた 乙女の頃の
玉の輿には 遠いけど
まるで苦労を 楽しむように
寝顔を誰にも 見せないあなた
雪の谷間に 紅さす母の
愛は越後の 愛は越後の
雪椿

つらくても がまんをすれば
きっと来ますよ 春の日が
命なげすて 育ててくれた
あなたの口癖 あなたの涙
子供ごころに 香りを残す
花は越後の 花は越後の
雪椿


14.おもいで酒

作詞:高田直和
作曲:梅谷忠洋

無理して飲んじゃ いけないと
肩をやさしく 抱きよせた
あの人 どうしているかしら
噂をきけば あいたくて
おもいで酒に 酔うばかり

ボトルに別れた 日を書いて
そっと涙の 小指かむ
あの人 どうしているかしら
出船の汽笛 ききながら
おもいで酒に 酔うばかり

いつかは忘れる 人なのに
飲めば未練が またつのる
あの人 どうしているかしら
くらしも荒れた このごろは
おもいで酒に 酔うばかり


15.とまり木

作詞:たきのえいじ
作曲:たきのえいじ

そぼふる雨なら 防げるけれど
冷たい心は 隠せない
やせた女の とまり木に
背中をむけた にくい人
すがって行きたい あなたの後を

お酒でごまかす このさみしさを
つまびく夜風が 目にしみる
枯れた女の とまり木を
せめても一度 抱きしめて
ひとりじゃさみしい 眠れない

離れて暮らせば 他人と同じ
しあわせこぼした 身が悲し
よわい女の とまり木を
あなたその手で 包んでよ
他にはなんにも 欲しくない


16.ふたりはひとり


17.迷い鳥


18.ふたたびの

作詞:来生えつこ
作曲:TAI

ネオンの溶け合う 裏道で
偶然に あなた
三年ぶりだわ あの日から
恨みもしたわ
うろたえた素振りには 昔の名残り
目くばせで読めたのよ あなたの心
ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
くみ交わすお酒 少しずつ
想い出 ほぐしてくれそう
照れた瞳 頬の感じ
変わらない あなたがいる
負けそう恋心

少しやせたねと 言うあなた
うなずいた私
ずるいじゃないのと 言う私
うなずくあなた
グラス越し遠い日の ときめき映り
半分は許してる 女の弱さ
ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
てのひら重ねた 瞬間に
おさえた想い こみ上げる
涙よりも 笑い顔で
こたえたい 私だけど
負けそう恋心

ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
てのひら重ねた 瞬間に
おさえた想い こみ上げる
涙よりも 笑い顔で
こたえたい 私だけど
負けそう恋心


19.もしかしてPart2(デュエット:美樹克彦)


20.ひと晩泊めてね

作詞:喜多條忠
作曲:美樹克彦

ひと晩 泊めてね
明日になれば このまま何処かに
旅に出るから
突然 ごめんね
やっぱり私 淋しくなったら
ここに 来るのね
あの人今ごろ 手紙を見てる
やさしい人には 翼があって
私のちからじゃ 縛っておけない
涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね

シャワーを 貸してね
部屋から出たら いきなり雨でしょ
ついてないわね
昔のまんまね
洗濯ものは ついでがあったら
出しておいてよ
男と女は 不思議なものね
いっしょに居るほど 見えなくなって
憎んだぶんだけ 愛していたのね
涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね

涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね


21.天命燃ゆ

作詞:黒石ひとみ
作曲:黒石ひとみ

風よ 生命が
欲しいと泣いた 北の空
生まれた日から 戦う男(ひと)を
守れるならば捧げます

水にはらはら 桜はらはら
あなたへ流れたい 千曲川
胸にしんしん 女しんしん
抱いて散らされたい
仰げば天空(そら)に 真綿の雲が
駆け渡る 越後は春

瞳 閉じれば
霧の向こうに 信濃路が
男の夢を 知らずにいたら
ただすがりつき泣きますか

酔いにほろほろ 涙ほろほろ
狂って乱れたい 春日山
情がひらひら 女ひらひら
あなた行くのですか
大地に眠る 華があなたの
胸に咲く その日を待つ

添えぬ運命(さだめ)が 修羅の道なら
心を祈ります 毘沙門天(びしゃもんてん)
肌にじんじん 愛がじんじん
あなた感じますか
仰げば天空(てん)に真綿の雲が
駆け渡る 越後は春


22.恋蛍


23.約束

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を
いつか私も同じように 歩きたいと思ってた
思い出はセピア色に いつも坂の途中
大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた

道ばたの名もないは花 あなたに見えますか
ある時母は振り向いて 約束しょうと云った
それぞれに人は誰も 自分の色で咲く
いつか必ずしあわせに咲くと 約束してね

悲しみは棘に変わってく
甘えたら色は褪せてゆく
思いどおりには 生きられないけれど
一生懸命咲いてね

あなたの背中はいつも とてもあたたかだった
どんな時でも私を 信じてくれた
憶えています必ず 約束は守ります
あの人と二人きっと 笑顔で咲きます


24.ニ都物語(デュエット:平尾昌晃)


25.幸せ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

夢なら醒める ああいつかは醒める
見なけりゃよかったのにと言われても
それでも夢が 醒めるまでのあいだ
見てたことを幸せと呼びたいわ
あなたの町が 窓の向こうで
星のように遠ざかる電車で思います
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね

旅の途中の ああ雪降る駅で
なぜ降りてしまったのかわからない
あなたは来ない 追いかけては来ない
当たり前ねと小さく笑います
急ぎ足では 遠ざかれない
雪の粒より小さな夢をまだ見てるわ
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね

幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
せんないね せんないね
幸せになりたいね


26.母ひとり

作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし

苦労した 母の手のひら
我が子らの 為だけに生きて
倖せと聞けば 倖せだよと
小さく うなずく 微笑(ほほえみ)
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

髪を梳(す)く 指の細さよ
愛おしく こみあげる涙
長生きをしてね 杖をついても
想い出 訪ねて 歩こう
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

アルバムの 若き写真を
自慢する あどけない姿
人生はいいよ 楽しかったと
遠くを見つめる 横顔
いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり

いつまでも いつまでも 母ひとり
いつまでも いつまでも 母ひとり